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オレオレ詐欺、振り込め詐欺がまた増えているそうです。

予防策ですが、親とコミュニケーションをきちんと取り、離れて暮らしていても週に1回くらいは電話して「今、こういうのが多いらしいので気をつけてね」の一言を残すようにしたほうがいいでしょうね。
そして、勤め先の電話番号や嫁(夫)の携帯電話を教え、もしオレオレ詐欺から電話があったらそこに電話をさせ確認させたほうがいいでしょう。

高齢の親御さんをお持ちの方は電話の前に「オレオレ詐欺注意! 私の携帯電話番号、勤務先電話番号、嫁の携帯電話」と貼紙をしたほうがいいでしょう。

弁護士、警察、孫を装って電話をしてくる場合もあります。
電話をかけてきた相手の電話番号と所轄や弁護士事務所の名前を名乗らせるようにしてください。



以下 朝日新聞の記事より
オレオレ詐欺再び、高齢者の被害増加
2007年08月31日17時26分

 振り込め詐欺の中でも、息子になりすまして親たちをだます「オレオレ詐欺」が復活の兆しを見せている。今年上半期の全国の被害額は62億円を超え、前年を上回るペースで推移。他の手口による被害が大きく減る中、最も古典的とされるオレオレ詐欺だけ突出している状況だ。背景には、高齢者を標的に、何度もだまして根こそぎ詐取しようとする犯人像が浮かぶ。

 警察庁によると、1~6月、全国でオレオレ詐欺は2835件発生し、62億5241万円の被害が出た。前年同時期と比べ、件数は228件(7%)減ったが、額は2億3232万円と3%増えた。首都圏の一部では件数、額とも増加が著しいという。

 一方で架空請求や融資保証金を名目にした振り込め詐欺は減った。架空請求は件数が前年比45%減の1101件、被害額も44%減の15億5392万円。融資保証金名目は件数、額とも2~3割強減少している。

 オレオレの被害者の7割強は60歳以上で、他の手口に比べ、高齢者が被害に遭いやすい傾向がみられるという。手口は会社でのトラブルを口実にしたものがトップで、続く借金口実と合わせ全体の8割ほどを占める。

 ●埼玉・神奈川、被害が顕著

 中でも、埼玉や神奈川県ではオレオレ詐欺が「猛威」を振るっている。

 昨年、被害額が全国ワースト3位だった埼玉県では今年1~7月で、約8億800万円(410件)の被害があった。過去最悪だった前年同時期より件数で12件、約8400万円も増えている。

 県警防犯のまちづくり推進室によると、被害者の7割強が60歳以上。「身内の情けにつけ込まれやすい」高齢者が多額の被害に遭っていることが被害額増加の原因とみられる。4月には、71歳の女性が14回に分けて総額約3200万円を振り込まされた。一度振り込んだ人から何度もだまし取るケースが多発しているという。

 7月には、県西部の高齢者宅へ、50音順に振り込め詐欺と思われる電話がかかった。同室は、高齢者の名簿を入手している犯行グループも多いとみている。

 神奈川県では今年、7月までの被害件数が前年比39件増の433件に上り、額も約24%増の10億1977万円に達した。

 神奈川県警によると、事前に「風邪で気管支を痛めた」「仕事の悩みがある」と電話をかけ、犯行を不審に思わせない手口が増えている。被害者の約8割は60歳以上で、多くはオレオレ詐欺を知っていたが、「まさか自分が被害に遭うとは」「身内のことで冷静になれなかった」と話している。
 ●まさか自分が

 「自分は大丈夫」。埼玉県南部に住む70代の女性もそう思っていながら、被害に遭った一人だ。2年前、175万円をだまし取られた。別居する40代の次男が「通勤途中に痴漢をした」という、警官を名乗る男からの電話が始まりだった。

 女性は、新聞に息子の名前が出ると言われ「頭に血が上り、動揺してしまった」。男から教えられた「弁護士」に電話すると、示談金200万円を要求。息子を装った男の「お母さーん」という泣き声も聞かされた。

 弁護士はその日の午前中に振り込むよう、何度も催促してきた。急がせることに疑問を感じつつ、「息子を助けたい一心」で定期預金を解約、振り込んだ。都内の駅まで次男を迎えに来るよう言われたが、着いた時には弁護士と連絡がつかなくなっていた。

 その後も2回、振り込め詐欺の電話があったが、相手に息子の生年月日を確認するなどして、すぐに切ったという。 ]

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